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日本の凋落を止めるのは海外大生の力ではないか 2010/03/17

カテゴリー: Uncategorized — kumasan50 @ 12:45 pm

今日の毎日.jp に記者の目として、「アジアに見る、日本の凋落」と言う記事があった。全文引用する。

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記者の目:隣国で感じた日本の衰退=玉置和宏

日本経済の衰退は日本の港の陥没と重ね合わせるのが至当だろう。国内総生産(GDP)は今年四十余年ぶりに3位に陥落しそうだ。68年にドイツ (当時西ドイツ)を抜いたのだが、今年中国にその座を譲るのは確実だ。いずれ韓国にも抜かれるだろうという豪州紙の論評を読んだ時その可能性は十分あると 感じた。

日本の港の衰微は15年前に始まった。世界コンテナ港湾10位以内だった神戸港は昨年は40位以下に劇的に陥落した事実が証明している。複式簿記 の重要性を指摘した文豪ゲーテが言うように言葉ではなく数字のみが真実を伝えるのだ。

長い間国際経済を見てきた記者として言うなら、まずリアルな日本を直視することである。小泉改革をしのぐ「新構造改革」に取り組む覚悟がなければ 日本の再生とか国際競争力などという言葉を発することは俗論向けの自慰行為でしかないことが分かる。

この国はバブル崩壊の後処理に没頭するあまりグローバル化に完全に乗り遅れた。正月の米経済紙は「日本は3度目の『失われた10年』を迎えようと している」と論評し、独紙も日本経済の末期症状を反面教師として揶揄(やゆ)している。

それなのに新政権は新自由主義の政治的なあら探しに夢中だ。それは過去の超長期政権へのアンチテーゼとしての役割しかなくいずれ理論的にはげ落ち る。実際に地球温暖化対策と高速道路無料化という理念と政策の矛盾は極致に達している。

先日韓国の釜山港を取材してそれを痛切に感じた。前原誠司国土交通相のように日本にこれから国際ハブ港湾とか、ハブ空港と言うのはもはや時代錯誤 の感すらする。それを言うのは20年も遅く、無駄な税金をばらまくことになりかねない。残念ながらこれら国際公共財は韓国に十分整備されつつある。日本の 国益はこれをどう活用して国際物流の一端を担うかにある。

せめて10年前ならまだその説得力はあった。だが当時のハブ港造りは進まなかった。その理由はコストが高く国際的に競争力のない日本国内の海運 (内航海運)と近代的とはいい難い港運業者の既得権を守ろうと、政治家と地方自治体が結んで改革に石をぶつけ続けたからである。

国家戦略として整備された釜山新港や光陽港で取材した韓国の港湾関係者は口々にこう語ったものだ。「日本を反面教師にした。地方港へのばらまきを 抑えて戦略的な重要港湾に国が直轄で投資してきた成果だ」と。これは多分仁川空港にも当てはまるだろう。「選択と集中」を実行したのが韓国で、日本は「選 挙と分配」という安易な道を選択したツケである。

日本の港湾がアジアの三流にまで落ち込んだのは製造業の海外移転による経済の凋落(ちょうらく)にも一因があるとするのは言い逃れに過ぎない。 ちょうど日航が経営破綻(はたん)したのは地方空港のネットワーク維持のために経営負担を強いられたと言い募るのと同じだ。あってもその要素は何十分の一 ではないか。もしそうなら競合する純粋に民間資本で苦闘してきた全日空はもっと先に経営破綻していなければ勘定が合わない。放漫経営に1兆円規模の公的資 金を投入するのでは事実上2社体制の航空業界で公平な市場原理は働かない。ナショナル・フラッグ・キャリアーの救済という情緒的な理屈に日本のつぎはぎ資 本主義が垣間見えてくる。

子ども手当と高速道無料、高校授業料無料、農家所得補償で日本は再生するか。国民にマネーを移転して経済成長させようとするのは一輪車に「分配」 という重い政策を載せるようなものだ。いずれ自ら転倒するにちがいない。

ミッテラン社会党時代のフランスがこれに似ていた。80年代の世界的な民営化の潮流に背を向け、銀行の再国営化とばらまきを公約して選挙に勝っ た。だが子供の数は少し増えたが経済力は縮小し大国の地位は揺らいだ。

もちろん経済規模だけで国の豊かさを見るという時代ではない。経済だけでなく、文化の繁栄、社会の安定、国民の安心、人権の尊重を総合的に測る時 代だ。それを数字で示そうとしたのが「国家ブランド」という考え方である。ブランド力調査「アンホルト・GMI」(09年)によると、幸いまだ日本は欧米 先進国に交じって5位までのランクを死守している。隣国のアジアでは経済的な爆走を続ける中国は22位、韓国は31位だ。

日本は過去の遺産で生きているがもし経済改革にこれ以上ブレーキをかければG5から転がり落ちるのは確実だ。

ノーベル賞経済学者ハイエク「隷属への道」の一節「地獄への道は善意で舗装されている」をもじって言う。

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アメリカにいる留学生諸君も今やアジアパワーと言えば、日本ではなく、韓国、中国だと感じているだろう。とくに経済成長力、国民のパワーと言う点で異論はあるまい。Hyundaiの車は今や安かろう悪かろうではなく、デザインも品質も高くなっている。TOYOTAが槍玉に挙げられている間にしっかりと販売数を伸ばしていくだろう。アジア事情に詳しい友人は「もはや中国で作れない物は無い」と言っている。品質も日本と同じ程度まですぐに追いつくし、コストは比較にならないほど安い。アメリカでフリー雑誌を出している所も、中国で印刷して持って来た方が安くて品質も高いと言っていた。

留学生諸君が就職するころ、グローバル化から大きく遅れた日本が待っているかもしれない。その中で、「御社に入ると海外で働けるかもしれないから」という他力本願のグローバル思考は大きく現実と離れた認識になっているだろう。

いまこそ、自らの力で日本のグローバル化を推進する勢いで就職に臨んでほしい。これからの5年が最大のチャンスだと思う。

 

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