最近連続して新卒学生の就職カウンセリングを行った。海外からの就活の不便さ、不利さ、そして日本の採用状況の厳しさを感じている学生が多く、必死さが感じれる。日本のニュースでも「採用見送り」「採用数のカット」などを大手企業が発表しており、現実に就活をしている学生にとっては、不安が高まって来ている事だろう。
このような状況で、新卒学生は何を考えて行動するべきなのだろうか。
一昨年までの就活は「自分の軸」を見つけ「就きたい職業」を選択し、「業界と企業情報を収集」して、エントリー、面接に進むと言うやり方をいろいろなサイトや大手人材関連企業が推進して来た。だから、私に会っている学生も「自分のやりたい事」を明確に話せる、か、「やりたい事が見つからない」で困るかどちらかだった。
しかしながら、一昨年のリーマンショックからの不況、(もうすでに何が原因で不況になったのか分からないかもしれないほど時間が経っているが)から立ち直る気配がない日本の経済の中で、新卒学生に期待される事は「自分の軸」から「会社の軸」との同期、もしくは「会社の方向性」とのシンクロであろう。
JALも倒産し、大手企業や中堅企業も収益の下方修正を行っている状況で、社員に求められるのは「自分だけのことを考えるのではなく、会社や業界全体の安定、発展」を考える事のはずだ。もちろん、一時期の「過労死」に代表されるような滅私奉公を推奨しているわけではない。意識の上で「5時だから帰ります」「私は営業に向かないので、営業は嫌です」「転勤は困ります」などと言っているわけにはいかなくなったと言う事を認識する時に来た、と言う事なのだ。
だから、新卒学生も「会社がおかれている状況」をしっかりと認識し、厳しい状況の中で「どう会社に貢献できるか」を真剣に考えて応募して欲しい。
エントリーシートに「自分は〜したい」「私は〜を望んでいる」だけが書かれているのでは、厳しい時代を乗り切ることはできない。
熊野
